交渉するって難しいですよね~。
そうなんです。難しいひとが相手だと緊張するし・・・
看護師ぶきようさんのかげどんです。
看護管理職が仕事をしていく上で必要なこと。
それは、交渉すること。
でも、ぶきようなひとって相手と交渉するのって超にがてじゃないですか?
話してるうちに何言ってるのかわかんなくなっちゃうんです・・・
それ!めちゃくちゃよくわかります!(経験者)
何かを伝えるのってすごく難しいし、緊張してきちんと伝わるか・・・なんて色々考えてしまいがち。
この記事では、ぶきような看護管理職が多部署や多部門と交渉するときに、あたまの整理ができ、スムーズに交渉が行えることを目標にしています。
よろしければ参考にしてみてください。
このブログでのぶきようさんとは・・・人より時間がかかってしまったり、他人を優先してしまったり。よく失敗するくせになんでも全力でやって気づけばいつもへとへと。そんなマジメで一生懸命なひとのこと。
↓主任看護師時代に読みまくった超おすすめ本です!
何のために出向くか?
例えば、医師にスタッフが理不尽なことをされて報告を受けたとか、多部門と仕事をしていく中で行き違いが起きたとか。
私が看護管理職の時、自分の部署のスタッフが嫌な思いをした、なんてことがしょっちゅうありましたからね。自分の部署のスタッフは自分にとってかわいい存在なのです。ですから、そのたびに若かった私はこころの火山を噴火させておりました。
でも、間違えてはいけません。
出向くのは、ケンカを売りに行くためではありません。
交渉し、相手と事実を確認し、今後どうしたらよいかという建設的な話をするために出向くのです。
状況の確認をしっかりとっておく
それは、事実なのか、憶測なのか・・・
ぶきよう看護管理職はついつい相談されたひとの意見を真に受けがちです。まして、管理職経験が浅ければ、そのひとの言っていることをそのまま鵜呑みにして失敗してしまった、なんてこともあるのです。
そのせいで、その後の交渉相手との関係が円滑にいかなくなることは避けたいですよね。
ですから、起こっていることが『事実』(実際起こったこと)なのか、『憶測』なのかをしっかり確認してから交渉先へ出向くことが大切です。
電話でなく直接出向くこと
交渉相手と直接会って話すのってちょっと勇気がいりますよね。
でも、必ず直接会ってお話をしてください。
相手に対して自分の意見を伝えたいと思った時、電話や手紙、メールを使っても、真意が伝わりにくいためです。これは『メラビアンの法則』として立証されています。
提唱者の心理学者であるアルバート・メラビアンの研究では、電話や手紙、メールのような言語情報だけでは伝えたい情報の7%しか相手に伝わらないというデータがあります。
ところが情報の伝達度は、音声としぐさを組み合わせるとなんと93%にまで上がります。
嫌だなと思っていても、相手と直接会って話すことが自分の気持ちを伝えるには大切なのです。
直接出向くと決めた時点で、あなたは交渉をするために自分にとって有利に動いた、といってもいいでしょう。
メモしたものを持参していく
口に出して伝えるのが苦手なぶきよう看護管理職さんにおすすめなのが、事前に伝えたいことを纏めたメモを持って臨むこと。
メモを持って交渉してもいいじゃないですか。
しかも、相手が言ったこともメモできるので後で内容を他のひとと共有したいときに便利です。
ですので、私なら、クリップボードと大きめのメモ用紙数枚、三色ボールペンを必ず持参します。
今時の方なら、ボイスレコーダーとか使う方がいるんでしょうか?
でも、その場合、相手に必ず了承を得てからにしないとトラブルのもとですのでご注意を。
相手の空いた時間に合わせる
交渉するのに突然出向いてはいい交渉ができませんよね。
相手も都合がありますし。
事前に、
『○○の件でお会いしたいので、ご都合はいかがでしょうか』
と、連絡しておくと相手もスムーズに準備ができますし、お互いの都合に合わせることで、ゆっくり話し合いをすることができます。
しかしちょっと注意点が。
普段からひとに合わせ過ぎのぶきよう看護管理職さんは、くれぐれも相手の都合に合わせて無理に自分も準備せず、自分もしっかり準備してから臨んでください。
冷静に、決して怒らず
交渉に熱くなるとお互い頭に血がのぼることもあります。
深呼吸することを意識しながら話すといいですよ。
ぶきよう看護管理職さんが頭が真っ白になってそれを忘れてしまうことも。
メモに思い出すように深呼吸って書いておきたいけど、相手にみられたらなんか恥ずかしい。
それなら、
『SR』(深呼吸) ※ 深のS、respiratory rate のR
って書いておくのはいかがでしょうか!
また、相手が突然怒ることもありますし、こちらが年下でましてや女性となると横柄な態度をとるひともいるのは確かです。男性看護管理職も同様に注意が必要です。
突然怒り出すひとは、経験上、とても気が小さいひとです。
怒って自分の身を守ったり、怒ることで相手を従わせようとしているのです。
それを覚えておくともし怒ってきても、
『ああ、気が小さいひとなのだ』
と客観的に考えられます。
内容によっては怒られるのも覚悟で出向きましょう。
でも、決して相手に迎合する必要もないし、媚びを売る必要もありません。
あなたがすべきことは、あくまでも事実確認と今後どうしていくか、の建設的な話し合いです。
きちんと相手の話を聴く
聴いてきた話と、交渉相手の話が微妙に違うことがあります。でも、その時にも否定して聴くことは避けましょう。
あくまで相手の話をきちんと聴くという真摯な態度をこころがけます。
事実確認といえど、してはいけないのが、相手の話を聴かない態度をとることです。
相手が怒ったり、横柄な態度をとってたとしても、同じような態度をとって同じ土俵にあがらないでください。
話をさえぎらず、きちんと聴く。時に適切な相づちや冷静で丁寧な受け答えで、相手の話をちゃんと『聴いていますよ』という姿勢をみせます。
腕組みや腰に手を当てるポーズも誤解される恐れがあるので避けましょう。
あくまでも伝えるのは事実でいいのです。
あとは、相手の話をきちんと聴くこと。
もし、交渉がうまくいかなかったり、自分ひとりで決めるのが難しい内容であれば、いったん持ち帰らせてもらい、上司や部署の意見を聴いてからにすることでもいいのです。
責任から逃げないこと
ここからは、交渉に臨むにあたっての経験を踏まえたうえで個人的な意見です。
時に、これは絶対自分が交渉しなければ先に進まない、ということが起こります。
その時、覚悟を決めて交渉に臨むのも看護管理者の大切な仕事です。
できれば誰もやりたくない、でも避けられない、誰かがやらなければならないこと。責任者になれば必ずついてまわるのです。
でも、そのおかげで自分自身が成長するのも事実なのです。
交渉はチャンス
交渉なんて本当は誰もやりたくないこと。
でも、もし自分にまわってきたら、それはチャンスだといいほうにとらえてください。
場合によっては、その交渉でその後いい関係を築けたり、協力してくれたりします。
また、交渉相手の意外な一面も見られるかもしれません。とある医師がその場の感情でスタッフへ怒ったのかと思っていたら、スタッフを成長させるためにあえて厳しく言った、なんてことも。要するに、ただひとから聞いただけでは本当のことはわからない。だから、直接出向いて伝え合うのが大切なのです。
双方の話を聴いて事実をきちんと受け止めること。
管理職は片方の意見だけを聴いては思わぬ誤解をしていることもあるからです。
それに、もし交渉で失敗して気まずい思いをしても気にしない。
なにしろ病院や施設はいのちを扱うプロの集まりです。
それぞれの職人たちがそれぞれの立場で情熱をもって仕事をしています。職人のあつまりなんですから交渉がうまくいかないことのほうが普通、くらいでいいと思います。
また、交渉がうまくいかず、そのあと丁寧に交渉相手に接しても、無視したり、理不尽な態度をとり続けるとしたら、それは相手がいけない。こじれてしまったら信頼できる上司へ報告し、きちんと対応してもらうことも自分の身を守るうえで大切です。
しかしもし、交渉決裂してしまっても、『こんなこともある』と経験のひとつとしておけばいいのです。
場合によっては別のひとが交渉してうまくいくこともありますし、他のひとがダメだった交渉が自分が対応してうまくいくこともあります。
まとめ
ぶきような看護管理職さんの交渉術いかがでしたか。
交渉は嫌ですけれど、部署を代表して交渉を経験する、ということがぶきよう看護管理職さんにとって非常に価値のある経験なのです。
うまくいかなくていいのです。
その時に当たったら、どうぞ勇気をだして臨んでみてくださいね。
ぶきよう看護管理職さん、応援しています。
よし!
いっちょやってみっか!