看護管理職になってみたいものの、人間関係に不安を感じて一歩踏み出せない…
看護管理職やってみたいけど、ぶきようだし人間関係、心配だな~。
ぶきようさんは、相談されたり、間に入ったり、気苦労も多いですよね。
そんなふうに感じて思うような一歩を踏み出せずにいませんか?
看護師として、そして看護管理職で働くなら、人間関係でのお悩みはつきませんねー。おまけにぶきようでなんでも時間がかかるし・・・。
私は主任看護師の経験があるぶきような看護師のかげどんです。
この記事は、おなじくぶきような看護師さんが看護管理職をするうえでの、人間関係でこころがけることについてお伝えします。
普段の生活の中でも活用できる内容ですので、どうぞご覧ください。
このブログでのぶきようさんとは・・・人より時間がかかってしまったり、他人を優先してしまったり。よく失敗するくせになんでも全力でやって気づけばいつもへとへと。そんなまっすぐで一生懸命なひとのこと。
看護管理職としての人間関係とは
仕事上での関係が良好であればそれで充分だと思います。すべからく仲良くする必要はないし、過剰に気を遣う必要もないし、無理にプライベートまで仲良くする必要はありません。
それに、そもそも、ひとには合う、合わないがあります。
努力すればみんな仲良くなれると思わなくていいんです。
そもそも、無理だし・・・
どんなにこちらが仲良くなろうと努めても、相手が拒否すればそれまでです。
世の中には合うひと、合わないひとがいるということをよく理解しておいたほうがいい。
そのほうが、自分自身も気持ちがラクになります。
あいさつは必ずする
今回の項目の中で一番大切なこと。
あいさつを侮ってはなりません。
気に食わないひとだっているし、時に言い合いなんかした後に顔を合わせると非常に気まずいものです。
そんな時でもあいさつは必須。
気まずくても、無視されても自分からあいさつするのです。
あるとき、上司が言っていたこと。
普段、とても関係のよい医師と入院をめぐって言い合いになってしまったけれど、
『翌日のあいさつはお互いきちんとしたわ』と言っていました。
その後は普段通り、元通り。
こう聞くと、やはりあいさつは大切なコミュニケーションツールですね。
たとえ無視されても、自分がしたくてあいさつしたことを相手が無視しようが悪態つかれようがそんなことはどうでもいいのです。
そもそも、相手が返してくることを期待してあいさつするんじゃないんです。
あいさつは、
わたしはあなたの存在を認めていますよ、という大切なサインです。
ですから・・・
あいさつ無視なんてもってのほか!
人間関係で一番やってはいけないことは・・・
無視です。
無視には、相手の存在を認めないという悪意が含まれています。
無視をすれば、いつか自分が無視されます。
因果応報です。
あいさつはこちらから、怖がらず、ぜひやってみましょう。
※ちなみに、無視とスルー(受け流し)は別物です。無視には悪意があり、スルーには悪意がなく、受け流す、何もしないで待つという点で違いがあります。
機嫌が悪いひとがいても自分のせいにしない、機嫌をとらない
仕事をしていると機嫌が悪くなるひとっていますよね。
あら?もしかして私なにか悪いこと言っちゃったかしら?
そう思うこともあるかもしれません。
そんな時、そのひとの機嫌をとるのはやめましょう。
ひとの機嫌をとるなんて無駄な労力です。
なぜなら・・・
自分自身の機嫌をとるのは自分自身。
きょうの自分を笑顔にするのも不機嫌にするのも自分自身。
ぶきようさんはひとの感情に振りまわされがち。
だから、不機嫌なひとに機嫌をなおしてほしくてあれこれ手を尽くしているかもしれません。
でも、そんなことはしなくていいんです。
たとえ、自分のせいで不機嫌になったとしてもです。
もちろん、自分自身が相手にひどいことをしてしまったらきちんと謝罪する必要はあります。
基本的には、機嫌は自分でコントロールするもの。
ひとのきもちを考えすぎなくていいのです。
自分と相手の気持ちはわけて切り離して考えることを習慣に。
自分と他人は同じではない
そんなのあたりまえでしょ!
って思うでしょう。
これがわかるまで何年かかったことか。
君と僕とは 別の人間(いきもの)だから
好みが違う 歩く速さも 想いの伝え方も
Mysterious Eyes 歌詞 GARNET CROW 名探偵コナン OP ふりがな付 – うたてん (utaten.com)
GARNET CROW(ガーネットクロウ)の名曲、Mysterius Eyes (ミステリアスアイズ)。
この歌詞にはそもそも生まれながらにして自分と他人は違うという意味が込められていると思うんですよね。
そう、みんなそもそも違う生き物なのです。
違う意見。違う価値観。
昨日と今日ですら考え方が変わってくる。
以前と言っていることが違っても気にしなくていいのです。
ひとのこころは自分も含めかわりゆくものです。いつも同じとは限らない。
生きていればあたりまえのことなんです。
なんであのひと、こんなこと言うのだろう?なぜ?どうして?
と若い頃はいちいちもやもやしたり、怒ったりしていました。
自分とは違う生き物なのだから考え方や価値観が違ってあたりまえ。
だから、『違う』ということにその都度労力を費やすのは、自分自身のエネルギーの無駄につながるからやめましょう。
もともと違ってあたりまえなんです。
意見が違っても、それが普通だと考えましょう。
違うことは悲しい。解りあえないこともたくさんある。
でもだからこそ、ひとは相手を理解しようと一生懸命になっているのではないでしょうか。
長く付き合えば嫌なところがみえるのは普通のことである
どんなに仲が良くて気が合って付き合いを続けていたとしても、嫌なところは必ず出てきます。
職場で、憧れの存在やロールモデルの先輩がいるかもしれません。
そんな尊敬しているひとの嫌な部分がみえてしまったら。
なんとなくもやもやすることがあるかもしれません。
でも、ひとに対してそう思うわけですから、自分自身だってひとからそう思われているはずです。
嫌な部分をみてしまっても、あくまでもそのひとの一部。
どんなに立派なことをしているひとでも、人間なら嫌な部分なんて必ずあるはずなんです。
嫌な部分がみえることはむしろ人間としてふつうのこと。
嫌な部分がみえても、そういうところも含めてそのひとなのだ、と思えばいいのです。
案外、嫌な部分を知ってしまったほうが、相手に対してより親近感が湧くかもしれません。
ひとと仲良くし過ぎない、依存しない
こんな経験はないでしょうか。
職場で仲がよい同僚がいるが、その同僚がミスをし、職場上どうしても自分が注意をしなければいけないことがあった。でも、仲がいいからなかなか言えない・・・
職場のひとと仲良くするのはとても良いことです。コミュニケーションも円滑になるし、仕事もはかどります。
けれど、必要以上に仲良くすると弊害も起こってきます。
上記のようなミスが起こって、自分が注意をしなければならなくなったとき。
真の同僚でしたら、注意してもちゃんと理解してくれて丸くおさまるでしょう。
けれど、ちょっとした自分の発言が気に障ってその後不仲になることもありえます。
また、管理職同士ならまだいいのですが、同じ職場で看護管理職とスタッフが仲良くし過ぎると、他のスタッフから妬まれたり、嫌われたりすることもあります。スタッフと話した内容が、他のスタッフに知れ渡っていることもあります。
『あちらを立てればこちらが立たず』
職場のひととくっつきすぎるような依存関係はやめて、程よい距離感を保つことです。
大人数のスタッフをかかえる看護管理職ですから、悩みは尽きませんね。
私にもいますが、ずっと仲良く付き合っていく同僚に出会うこともあります。けれど、その人たちは一緒にいて本当に気を遣わなくていいひとで、ごく数人です。
職場のひとと仲良くするなら、あくまでも職場の付き合いに留めておく。まして看護管理職なら、日々お付き合いでたくさんのひとに出会います。会って疲れるひとならプライベートで会わないほうがいい。全て仲良くつき合っていたらへとへとになりますよ。
どんなに全力でやっても何かいうひとは必ずいる
完璧にしたとしても、いちゃもんつけてくるひとが一定数いるのがこの世の常。
自分のことが気に食わないひとはどんなに一生懸命やってもなにかにつけて言ってきたりします。
理不尽な意見は受け流しましょう。
けれど、その意見は次に活かせることだってあるわけです。
全力でやったことになにか言われるのはなんだか否定された様でへこむこともあります。
しかしそれはただの理不尽な意見か、今後に活かせる貴重な意見か?
全力でやっても言われることを怖がらず、まず意見は一度先入観を持たずに素直に聴いてみるといいかもしれません。
意外と斬新な意見を教えてくれることもあるんです。
自分に意見を言うひとこそ、実はしっかり自分のことをみていて、自分にとって大事な存在だったりすることもあるのです。
けれど、あんまり言われると人間へこむもの。そんな時は無理せず信頼できる上司や同僚に相談しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
人間関係において合わないひとは必ずいます。
努力しても改善するとは限りません。
みんなと仲良くしなくていいのです。
人間関係は、自分と他人の線引きをしっかりすること。
ただし、合わない相手でも、仕事上で故意に協力しないというスタンスをもつのは管理者として、それ以上にひととしてまずいです。そこは、相手が困っていたら手を貸す余裕をみせるほうが賢いと思うのです。
こちらが手を貸す余裕がなければ致し方ないのですが、そうでなければ協力して、ひととしての器の広さをみせましょう。
そんな大人の対応をしても相手は変わらないことのほうが多いのでそこは見返りを期待をせず。
ひとはそもそも変わらない、だから変わってくれると期待をしない、という考えでいることです。
今回の内容は、人間関係に苦労してきたぶきような私が、主任看護師経験を経て、かつ年齢を重ねてようやく理解できたことです。
人間関係は苦手だけど、せっかく看護管理職を目指すなら気負いせず、無理せず、楽しんで。人間関係を工夫しながらお仕事を邁進していただきたいです。
管理職はなかなかないチャンス。楽しんでやってほしいです!
看護管理職を目指すぶきよう看護師さん、こころより応援しています。