看護師も時には女優(俳優)になれる?
今回はそんなお話です。
ぶきような看護師さんにはちょっと難しいかも・・・(涙)
このブログでのぶきようさんとは・・・人より時間がかかってしまったり、他人を優先してしまったり。よく失敗するくせになんでも全力でやって気づけばいつもへとへと。そんなマジメで一生懸命なひとのこと。
看護師が女優に⁉
以前主任看護師をしていた時の直属の上司(師長)が、とにかくこだわっていたのが時には看護師は女優(俳優)になる事。いえ、女優さんのように美しくなるべきという事ではなく、(まあ美しいに越した事はないのですが)演じるという事がある意味大切だというのでした。
では、具体的にどういう風に演じるのかというと…
※ここでいう女優(俳優)とはあくまでも『演じる』という意味です。
この師長さんは交渉上手な方。頭の回転が早くていかに迅速にスムーズに物事を解決するか、という事に関してとても長けている方で目的のためなら悪者になる事も厭わない方でした。
まあ交渉上手なので、なぜかすんなりまるくおさまっちゃうんですよね。
かなりやり手の師長さんでしたね。
看護師が『女優』(俳優)になるメリット
相手の懐にスッと入ってひとのこころをつかめる…看護師が女優(俳優)になるってそんな感覚。
小難しい性格の医師の対応がすんなりできちゃうとか、すぐ怒ってしまう外来患者さんを笑顔にさせるとか、会議で自分がわざと悪者になって難航している会議をまとめるとか。
そんな事ができる看護師さんって施設で重宝されるんですよね。
看護師が演じる事は個人的にはいい意味で『噓も方便』なのかな?と思っています。真剣に対応しているけれど、かなり高度な駆け引きみたいな事も見え隠れしてしまい、やっぱりぶきような看護師には難しい…ですね。
看護師が『演じる』には向き不向きがある
私のような『嘘を上手につけない』体当たりぶきようさんには演じる事は非常に難しい。却って墓穴を掘ってしまい兼ねません。ぶきようなひとにとって演じる事はとても危険。
話上手な方、甘え上手な方、物怖じしない方などは演じる事はさほど難しくないのではないでしょうか。
『場面』『相手』などによっては効果がないばかりか逆効果もある(経験談)
例えばこんな経験があります。とある患者さんが看護師の対応に不満をもち、クレームを伝えてきました。ところが『演じた』対応をした看護師さんの事を見透かしていて、さらに怒りをぶつけてくるはめになってしまいました。まさに火に油を注ぐありさま。
対応した看護師さんもそんなつもりはなかったのでしょうが、クレーム対応という怒りや不安、悲しみなどといった感情が溢れ出す場面においては、非常に誠実な対応が求められる。患者さんはそれを見抜いておられたのだと思いました。
クレーム対応のようなシビアな場面では演じることは避けた方がよいでしょう。
演じる事が得意な人はやっていい ただし場面、相手を選んで
演じる事が得意な看護師はご自身で自覚があるでしょう。上手に演じて、お互いがいい関係でいられるなら時には演じる事もよい事だなと思います。
そして、場面や相手に応じて上手に演じるのも『プロの看護師』なのではないかなと思っています。
普段は冷静なのに、いざとなれば看護師として完璧に演じていたあの時の上司(師長)。
凄い師長さんでした。
まとめ
看護師は時には上手に演じてこそよい仕事ができるのかもしれません。私は色々試した結果、演じる事は難しいので、いつも正面体当たり。それが私のやり方ですが、たまには演じるのが上手な看護師さんが羨ましく感じるのも否めません(笑)
では、またどこかで~。