こんにちは、ぶきようナースかげどんです。いつの間にか看護師歴20年超えました。
さてさて、今日はかげどんが主任看護師時代の医療用PHSのお話です。
管理者には管理者用のPHS(医療用PHS)というものがあります。
医師やコメディカル、認定・専門看護師さんなどは自分専用の医療用PHSを持っていらっしゃる方もいるかと思います。
かげどんがいた病院では病棟、外来、手術室など、この管理者用PHS、トップの管理者の師長さんが持っていますが、師長さんも先輩主任看護師も不在、管理者私だけの時にこれを持たなくてはいけません。
このPHSがなかなかイヤなアイテムです。少なくとも私は管理者用PHSが本当に苦手でした。(ごめん、PHS…)
このPHS、どんな連絡がくるかというと…
緊急入院の連絡がくる
はい。これです。いいんです。入院は。ただ、緊急に入院される事で、ベッドコントロールしなければいけないことが困るのです。
ベッドが空いていれば、とりあえず「良かったー!」ほっとします。でも、ベッドが空いていない場合、今入院している患者さんにお部屋の移動をしていただいたり、病状が落ち着いている患者さんに他の病棟へ転棟していただいたり…(転棟するには、患者さん、ご家族の了承をもらったり、主治医に許可をもらわなくてはいけないし、転棟先の病棟の管理者への連絡、転棟先スタッフへの申し送りもあり、非常に様々な手続きがあります。)
転棟とはいかなくても、病棟内のお部屋の移動は、慣れたお部屋から移動するので患者さんが断る事もあり、すんなりとはいかないことも多いです。
でも、緊急で入院される方がいらっしゃるので申し訳ないのですが、とお伝えして移動のお願いをすると、なんとか移動を承知してくださるのでありがたいです。
ベッドコントロール専門の職員が病床を管理する病院もあると思いますが、それは本当に助かりますね!ベッドコントロールのアプリもあるみたいですが、どんな感じなのでしょうか。
医師からクレームの連絡がくる
全く理不尽な内容の事が大半です。大体、何か言いたいことがあれば直接会って私に言えば良いわけです。ほとんどの医師は要望があれば、会って直接言ってくれます。そして建設的に話をしてくれます。医師が上とか看護師や多職種が下とかではなく、一緒に働いているスタッフなんですから通常は「次はこうしてくれると助かる」などと前向きに話を持っていこうとしてくれますよ。それをわざわざ電話をかけてきて、勢いにまかせていちゃもんをつけてくる医師には「時間の無駄なんですけど」と思わず言いたくなります。つまりは私に八つ当たりです。まあ直接言えないからPHSに連絡してくるんですけどね(笑)当時10ヵ所ある部署の主任の中で一番若かった私はそんな医師の格好の餌食だったのでしょう。ちょっとグチっぽくなってしまいました。
看護部長から連絡がくる
パソコンの日誌の入力忘れとか、誤入力とか勤務表の事とか管理に関する事でよく連絡が来ます。看護部長さんから連絡がくるとドキッとしますね。何か注意される訳じゃないんですけど、反射的にいつも「すみません!」と言っていた気がします。
ああ、そうそう。よく書類の提出期限の連絡が来ますね。例えばこんな事もありました。
「かげどん主任こんにちは。師長さんいないの?○○の書類期限、今日までなんだけど…」
え?聞いてないんですけど!師長さ~ん!と思わず叫びたくなるのですが、師長さんも人間だから忘れる事もある。それに、師長さんはいつも忙しい。私やスタッフが知らないところであれこれ細々した大変な事を助けてくれています。ここは、日頃の感謝もかねて私が人肌脱ごうではありませんか。忙しいけどスタッフのおかげで提出物、何とかなっていましたね。本当にありがたかったです。
番外編 トイレでPHSが鳴り響く
慌ただしい中、ようやくトイレにはいってほっとできる…と思ったのもつかの間、トイレで鳴り響く着信音…出たいけど出られない。これは「あるある」なんじゃないでしょうか?
今どきの病院では、ナースステーション内にスタッフ用のトイレがある事が多いと思いますが、私がいた病院では患者さんとスタッフ専用トイレが同じ場所だったのです。出たいけど、隣に患者さん入ってるし、でも着信音止まらないしであわあわした記憶が。
電話してきた相手もまさかトイレに入っているとは思わないでしょうが、明らかにお互いタイミングが悪すぎ。たいてい、大した事ない内容なんです。
でも、私にもこんな経験が…
以前、医師に指示を出してもらおうとPHSに連絡したら、やけにエコーがかかっているので「先生、いまどこですか?」「…実はトイレなんだよね(小声)」
…先生、ごめんなさい。
私も人の事は言えませんね。
電話はとても便利ですが、相手の状況がわかりませんからそこは不便ですね。トイレ中、思い切って電話を切ってみた事もありましたが、その後、
「しゅにーん!」
「主任さんがいない!」
とトイレまで私を探している声が聞こえて思わず笑ってしまいました!慌ててトイレを飛び出したのを覚えていますが、やっぱりそんなに大した事じゃなかった気がします。ただ、私もスタッフ時代に、管理者がいないとちょっとした事で師長さんや主任さんを探していました。まるで親の姿が見えなくなったお子様のように…そんな感じなのでしょう。
まとめ
ぶきようなかげどんの主任看護師時代の医療用PHSのお話でした。
ところで、最近は医療用PHSではなく、スマートフォンやガラケーを使用する医療機関もあるようですね。まだ少ないようですが、そのうちこちらが主流になるのでしょうか。
そういえば私が看護学生だった頃は、医療用PHSじゃなくて医師はポケットベルを使用していましたね~。懐かしいです!
では、またどこかで~。